MySQL と同じく MaxDB にも、特殊な意味を持つ多数の予約語があります。 予約語は通常、データベース名やテーブル名など、識別子の名称として使用することはできません。MaxDB の予約語、予約語の使用コンテキスト、対応する予約語が MySQL に存在するかどうかの区別が、以下の表に示されています。対応する予約語が存在する場合、MySQL での意味は一致することもあれば、多少異なることもあります。MaxDB がどの点で MySQL と異なるかを示すことが主な目的なので、この一覧は完全な内容ではありません。
MySQL の予約語一覧については、See 項6.1.7. 「MySQL での予約語の扱い」 を参照してください。
| MaxDB で予約済 | MaxDB での使用コンテキスト | 対応する MySQL の予約語 | 
| @ | 識別子の前に付けることができる(``@table'' など)。 | 使用できない。 | 
| ADDDATE() | SQL 関数 | ADDDATE()。MySQL バージョン 4.1.1 で追加。 | 
| ADDTIME() | SQL 関数 | ADDTIME()。MySQL バージョン 4.1.1 で追加。 | 
| ALPHA | SQL 関数 | 類似するものが存在しない。 | 
| ARRAY | データ型 | 実装されていない。 | 
| ASCII() | SQL 関数 | ASCII()。ただし、異なった意味で実装されている。 | 
| AUTOCOMMIT | トランザクション。デフォルトでは ON。 | トランザクション。デフォルトでは OFF。 | 
| BOOLEAN | カラム型。 BOOLEANはTRUE、FALSE、NULLのみを値として受け取る。 | BOOLEANを MySQL バージョン 4.1.0
              で追加。BOOLのシノニムであり、TINYINT(1)にマッピングされている。NULLのほか、TINYINTと同じ範囲で整数値を受け取る。TRUEとFALSEは、1と0のエイリアスとして使用することができる。 | 
| CHECK | CHECK TABLE | CHECK
              TABLE。使用方法は類似しているが、同一ではない。 | 
| COLUMN | カラム型 | COLUMN。ノイズワード。 | 
| CHAR() | SQL 関数 | CHAR()。同一の構文。使用方法は類似しているが、同一ではない。 | 
| COMMIT | データ定義クエリの発行中にトランザクションの暗黙的なコミットが発生する。 | データ定義クエリの発行中(ただし、他のクエリも多数存在)にトランザクションの暗黙的なコミットが発生する。 | 
| COSH() | SQL 関数 | 類似するものが存在しない。 | 
| COT() | SQL 関数 | COT()。構文と実装が一致する。 | 
| CREATE | SQL、データ定義言語 | CREATE | 
| DATABASE | SQL 関数 | DATABASE()。DATABASEは異なったコンテキストで使用される。たとえばCREATE DATABASE | 
| DATE() | SQL 関数 | CURRENT_DATE | 
| DATEDIFF() | SQL 関数 | DATEDIFF()。MySQL バージョン 4.1.1 で追加 | 
| DAY() | SQL 関数 | 類似するものが存在しない。 | 
| DAYOFWEEK() | SQL 関数 | DAYOFWEEK()。初日(1)のデフォルトは
              MaxDB では月曜、MySQL
              では日曜となっている。 | 
| DISTINCT | SQL 関数 AVG,MAX,MIN,SUM | DISTINCT。ただし、SELECT
              DISTINCTという異なったコンテキストで使用される。 | 
| DROP | 特に DROP INDEXで | DROP
              INDEX。使用方法は類似しているが、同一ではない。 | 
| EBCDIC() | SQL 関数 | 類似するものが存在しない。 | 
| EXPAND() | SQL 関数 | 類似するものが存在しない。 | 
| EXPLAIN | 最適化 | EXPLAIN。使用方法は類似しているが、同一ではない。 | 
| FIXED() | SQL 関数 | 類似するものが存在しない。 | 
| FLOAT() | SQL 関数 | 類似するものが存在しない。 | 
| HEX() | SQL 関数 | HEX()。使用方法は類似しているが、同一ではない。 | 
| INDEX() | SQL 関数 | INSTR()またはLOCATE()。構文と意味は類似しているが、同一ではない。 | 
| INDEX | USE INDEX,IGNORE INDEXおよび類似するヒントがSELECT ... USE
              INDEXと同様、SELECTの直後で使用されている。 | USE INDEX,IGNORE INDEXおよび類似するヒントがSELECT ... FROM
              ... USE INDEXの場合と同様、SELECTのFROM節で使用されている。 | 
| INITCAP() | SQL 関数 | 類似するものが存在しない。 | 
| LENGTH() | SQL 関数 | LENGTH()。構文は同一だが、実装が少し異なる。 | 
| LFILL() | SQL 関数 | 類似するものが存在しない。 | 
| LIKE | 比較 | LIKE。ただし、MaxDB
              に用意されている拡張LIKEは
              MySQL のREGEXに類似している。 | 
| LIKEワイルドカード | MaxDB では、``%''、``_''、``ctrl + アンダースコア''、``ctrl
              + ↑''、``*''、``?'' が LIKEワイルドカードとして比較でサポートされる。 | MySQL では、``%'' と ``_'' が LIKEワイルドカードとして比較でサポートされる。 | 
| LPAD() | SQL 関数 | LPAD()。実装が少し異なる。 | 
| LTRIM() | SQL 関数 | LTRIM()。実装が少し異なる。 | 
| MAKEDATE() | SQL 関数 | MAKEDATE()。MySQL バージョン 4.1.1 で追加 | 
| MAKETIME() | SQL 関数 | MAKETIME()。MySQL バージョン 4.1.1 で追加 | 
| MAPCHAR() | SQL 関数 | 類似するものが存在しない。 | 
| MICROSECOND() | SQL 関数 | MICROSECOND()。MySQL バージョン 4.1.1 で追加 | 
| NOROUND() | SQL 関数 | 類似するものが存在しない。 | 
| NULL | カラム型。比較 | NULL。オーバーフローまたはゼロ除算の原因となる算術演算から返される特別なNULL値が、MaxDB
              でサポートされる。そのような特別な値は、MySQL
              ではサポートされない。 | 
| PI | SQL 関数 | PI()。構文と実装は同一だが、かっこが必要とされる。 | 
| REF | データ型 | 類似するものが存在しない。 | 
| RFILL() | SQL 関数 | 類似するものが存在しない。 | 
| ROWNO | WHERE節における述語 | LIMIT節に類似している。 | 
| RPAD() | SQL 関数 | RPAD()。実装が少し異なる。 | 
| RTRIM() | SQL 関数 | RTRIM()。実装が少し異なる。 | 
| SEQUENCE | CREATE SEQUENCE,DROP SEQUENCE | AUTO_INCREMENT。概念は類似しているが、実装が異なる。 | 
| SINH() | SQL 関数 | 類似するものが存在しない。 | 
| SOUNDS() | SQL 関数 | SOUNDEX()。構文が少し異なる。 | 
| STATISTICS | UPDATE STATISTICS | ANALYZE。概念は類似しているが、実装が異なる。 | 
| SUBSTR() | SQL 関数 | SUBSTRING()。実装が少し異なる。 | 
| SUBTIME() | SQL 関数 | SUBTIME()。MySQL バージョン 4.1.1 で追加 | 
| SYNONYM | データ定義言語: CREATE [PUBLIC]
              SYNONYM、RENAME
              SYNONYM、DROP SYNONYM | 類似するものが存在しない。 | 
| TANH() | SQL 関数 | 類似するものが存在しない。 | 
| TIME() | SQL 関数 | CURRENT_TIME | 
| TIMEDIFF() | SQL 関数 | TIMEDIFF()。MySQL バージョン 4.1.1 で追加 | 
| TIMESTAMP() | SQL 関数 | TIMESTAMP()。MySQL バージョン 4.1.1 で追加 | 
| DAYOFMONTH()とDAYOFYEAR()の引数としてのTIMESTAMP() | SQL 関数 | 類似するものが存在しない。 | 
| TIMEZONE() | SQL 関数 | 類似するものが存在しない。 | 
| TRANSACTION() | 現行トランザクションの ID を返す。 | 類似するものが存在しない。 | 
| TRANSLATE() | SQL 関数 | REPLACE()。構文と実装が一致する。 | 
| TRIM() | SQL 関数 | TRIM()。実装が少し異なる。 | 
| TRUNC() | SQL 関数 | TRUNCATE()。構文と実装が少し異なる。 | 
| USE | mysqlコマンドラインユーザインタフェースコマンド | USE | 
| USER | SQL 関数 | USER()。構文は同一だが、実装が異なる。かっこが必要とされる。 | 
| UTC_DIFF() | SQL 関数 | UTC_DATE()。UTC_DIFF()の結果を計算する手段を提供する。 | 
| VALUE() | SQL 関数、 COALESCE()のエイリアス | COALESCE()。構文と実装が一致する。 | 
| VARIANCE() | SQL 関数 | 類似するものが存在しない。 | 
| WEEKOFYEAR() | SQL 関数 | WEEKOFYEAR()。MySQL バージョン 4.1.1 で追加 | 
This is a translation of the MySQL Reference Manual that can be found at dev.mysql.com. The original Reference Manual is in English, and this translation is not necessarily as up to date as the English version.

